ロータス・エスプリの原型は、ジウジアーロ1972年に発表したコンセプトモデル。フロントウインドシールドにまで平面ガラスを用いたスタイリングは、まさにジウジアーロの真骨頂!! FRPのボディにはロータス特許の真空吸引成型法VARIが採用されている。
鋼板を溶接したバックボーン・フレームに搭載されるエンジンは、ロータス自製の2.2リッター4気筒DOHCターボエンジン265PS。シリンダーライナーはニカシルコーティングを施したマーレ社のアルミ製、燃焼室内の冷却向上によりターボの圧縮を高めている。
『ニューシェイプ』と呼ばれるやや丸みを帯びたボディは、ロータス社のピーター・スティーブンスによるものである。 トランスミッションは、ルノーアルピーヌD−501用5段M/Tが用いられる。ターボモデルは、ギャレットエアリサーチ製T3に水冷式のインタークーラー(チャージ・クーラーと呼ばれる)が組み合わせて搭載されている。また、テールランプはトヨタAE86レビン前期型のを流用。
と説明はここらへんまでにして・・・ドアを開けて乗り込むと。。”よっこらしょっと!”(笑)と極端に低い着座点のシートにすべりこむとそこにはエスプリワールドが!!比較的タイトな空間であるはずなのですが、ダッシュやインパネの洒落たデザインとガラスルーフのおかげで意外にルーミー。。気分はかなりご機嫌です。。(笑)
セル一発で呆気ないほど簡単に目覚める4気筒ターボユニット。。音色は流石にお馬さんの官能的なフィールとは正反対。あくまでもジェントル!!紳士の国イギリスといった感じでしょうか。。クラッチはブースターのお陰でまるで軽自動車のよう!!パワーアシストの付かないステアリングは低速ではやや重めではありますが路面の状況をきっちり伝えるロータスらしい優れものです。。。割れのない綺麗なインパネのセンスは気分を高揚させますね〜
渋めのシフトをローにいれていざ出発!!いままでに経験したことのない視界が。。やや大きめのボディに2.2ターボなので心配しておりましたが、265PSのパワーはなかなか十分。。ターボゾーンの加速感は当時の水準からしてみればスーパーカーとしても問題なし。。。まぁガタピシ音が少し気になりますがバックボーンフレームに貼り付けられたFRPの接合部から聞こえてくるのは仕方ないのでしょうか・・・以前乗っていたルノーアルピーヌD−501も同じような構造ですがボディ剛性のしっかり感は気持ちよかったのですが。。
ワインディングロードにはいるとやっぱりロータス!!コーリンチャップマンの精神が受け継がれているのが理解できます。で軽い4気筒ユニットを選んだ理由も!!同年代のお馬さん達のようにテールヘビーではないので挙動はマイルド!!コーナーが楽しいと思えるミッドシップは久しぶり!!運転技術の未熟な僕にはこれくらいが程よいなぁ〜とエスプリ君に惚れなおしました。(笑)
エスプリ君が一番素敵だと思うのはやはりウェッジシェイプの効いたそのスタイリング!!スーパーカー世代である私的には、お馬さん308系、BB系、牛さんクンタッチ、と並ぶ傑作だと思います。。あの頃4気筒というだけで乗ってみることのなかったエスプリ君!!前述したとおり4気筒の理由が乗ってみてわかりました!!もっと早く乗ってみるべきだったなぁ・・・・
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